いえない (RADWIMPS)を聴いて考えたこと
君のいない世界で僕は
はじめて君が望んだ僕になる
情熱が冷めるその音を
この耳で聞くくらいならば・・
〇『いえない』について
Xと○と罪と
作曲︰野田洋次郎
作詞︰野田洋次郎
〇この曲が訴えていること
冒頭で引用した歌詞がすべてである。
この曲で“僕”が恐れていること、
それは自分の愛情が冷めてしまうこと。
それが恐くてしょうがない。
最愛の人への愛情が冷めてしまう。
いずれ冷めてしまうことが分かっているのだ。
ただ一つだけそれを避ける方法がある。
「君が今死ぬこと」である。
今君が死ねば、“僕”はずっと君に縛られ続けることができる。
君のことをずっと想うことができる。
だから頼むから死んでください。
そんな曲だと思う。
〇共感
私は強く共感した。
今、大切で愛している“君”。
だけど、どうしても愛情が薄れてしまうだろうと予感してしまう。
相手の愛情が冷めてしまうのではなく、
自分が冷めてしまう。
自分の感情なのに、コントロールができない。
これまで自分がかけてきた甘い言葉、誠実な言葉を裏切るのは自分だ。
そのことがくやしくて、でもどうしようもできない。
そう、相手が死ぬようなことがなければ。
こんな感情を表現した音楽にこれまで出会ったことがなかった。
ずっと心に残り続ける名曲となると思う。